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被害者の方から相談を受けていて必ず耳にするのが保険会社に対する不満。
態度が横柄であるとか、不親切であるとか、事務的すぎるとか、とにかく担当者に対する悪口がよく話題にのぼります。たしかに横柄で、不親切で、事務的すぎると感じます。
確かに保険会社の姿勢も悪いのは悪いですが、よく話を聞いていると日ごろは善男善女の被害者の方が、交通事故に遭ったことで豹変、自身の平安を踏みつぶした不届き者の加害者に対峙しているかのような鬼気迫る勢いで、非難罵声はもちろんのこと、恫喝や恐喝まがいの言葉を担当者に浴びせ、被害者の権利を明らかに越えた無理難題を平気で口にされる方も多々おられるような気がいたします。
自社の保険加入者(加害者)が起こした事故の後始末をするのが保険会社の担当者であり、そういうことから叱られ慣れているというか、年中叱られ続けています。
いくらそれが仕事だとわかっていても、そこは人間、時には割りきれない場合だってあるはずです。
担当者は仕事として事故の後始末や手続を行います。加害者に対する怒りを担当者にぶつけても詮ないだと達観され、一日でも早く傷んだ身体の治癒を願い、社会復帰できる日を目指すほうが賢明です。
担当者も会社を離れればひとりの人間、被害者の辛い気持ちは痛いほど理解しています。怒鳴ったり嫌味など言わず、普通に接すれば優しく親切にしてくれるはずだと思います。
お互い気持ちよく接することで人の情に触れる瞬間もないとは言いきれません。イライラは百害あって一利無しです。
いずれにしろ、被害者だからといって高飛車に構えてモノを言っていては頭を下げることになれている保険会社の担当者だってイヤにもなります。イヤがれて困るのは結局は被害者の方です。
交通事故の場合、賠償責任はお金で換算されるのが通常です。
いくら詫びたところで負傷した個所が元通りになるわけではありません。
そのためにも受けた負傷に見合うだけのものを賠償金という形で求めるのが普通です。
解決の手順としては次のようなものが考えられます。
いくら円満解決をしても、後で示談内容が守られないなど問題点もあります。
このような場合を想定し、特に交通事故などの示談書は強制執行承諾付の公正証書として作成することが鉄則です。
こうしておけばもし約束の履行がなくても訴訟によることなく強制執行ができるので、より確実です。
裁判所内で訴訟によらず、調停員が中に入って双方が話し合いにより解決を目指すため費用も少なくてすむ。 ただし互譲の精神がないとまとまらないのが欠点訴訟
公正で最終的な解決が得られるなど利点が多いのですが、日数と費用がかかることが欠点です。しかしながら任意保険会社の払い渋りがひどい場合で、あなたがどうしても承服できない場合は、もはや訴訟しか解決方法はない、と心を決めることです。
ある民間の調査によりますと「一生涯で10人に1人は交通事故に遭う」とのこと。しかもこの数字はこれまでの数字であり、今後さらに車社会が進むと仮定した場合、この比率ももっと高くなるはず。
もしあなたが交通事故に遭い、後遺障害に苦しむようになったとしたら?
払い渋る保険会社相手に、生活補償を支払ってもらう自信はありますか?
予想外の支払額を提示されても、自分は大丈夫だ!と胸を張って言えますか?
交通事故は他人事ではありません。明日あなたが加害者・被害者となるかもしれないのです。まさかの時にうろたえないよう、常日頃から最低限の知識は持っておきましょう。
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